第6話 本当の推理ショー

ガラッと入り口が開いて、昨日ユウキに話しかけていた先輩が数人入ってきた。

「上田先生、彼女の大まか言う通りでしたよ。」

「ミス研の樫尾部長⁉︎どういうことかな?」

「まず

①今年度だけ普通科1クラス多いこと。

②通常自然科学コースは3組、4組も35名であること。

いつもなら、3組は自然科学コースでした。なので4組の吉村先生が入り間違えたみたいです。先生に確認とれてます。

いつもなら校章印刷入り消しゴムは36個入だから先生達は一箱でよかった。しかし、今年は違います。自然科学コースの先生は1箱では足りないのです。なので最初6箱あったのではないでしょうか?

吉村先生はいつもの通り3組に入ったが間違えたことに気づいてすぐでて隣のクラスに行きました。その時、新木先生が持ってきた消しゴムを持って。

吉村先生は配布して残った消しゴムを元の場所に返しました。5組の先生はあらかじめ2箱持って行っていたのでのこりの1箱。そこへ他の先生が余ってる消しゴムを入れたのです。

消しゴムを各クラス人数分にわけてはなかったですよね。上田先生?」

「そうだ。樫尾なら裏はとれているんだろ。わかった。降参だ。志垣、疑って悪かった。吉田、君の言うとおりだったな。」

「先生、志垣くんが入学式に遅刻してきたから疑われたのですから、本人にも落ち度があります。以後このようなことがないように志垣くんには反省してもらいます。では志垣くんと帰ります。」

とユウキを引っ張って退出しょうとしたら、樫尾先輩が、

「吉田さん見事な推理だったね。ミス研へ是非に入部してもらいたい。考えてみてほしい。」

カナが戸惑っていると

「では」

樫尾先輩達は退出していった。

ユウキはキラキラした目で樫尾先輩達を見てる。

呆れつつ先生に頭を下げてユウキを引っ張って帰った。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る