第5話 推理ショー⁈
昨日ユウキは心配ないって言ったけど、気になるし、呼び出されて職員室へ向ったのを追いかけた。
生徒指導室の一つに主任の先生と入ったのでとなりの生徒指導室にとりあえず入った。
入ってみると、突き当たりに扉があって奥の通路でつながっていた。
通路から反対側の生徒指導室の扉の前に行くと中の会話が聞こえる。
会話の内容を簡単に整理すると。
①消しゴムを持っていく新木先生を目撃したこと。
②ユウキだけが入学式遅刻してきており、在校生はみんな入学式の会場にいたこと。(すべての先生が確認している。)
③ユウキが先生の教台の前が席であること。
主任の先生はかなり疑っている。でも、ユウキがそんなことするはずがない。
入学式にあったことを思い出して冷静になって考えてみた。
何かひかかっていることがある。
カイトくんが言ったことを思い出す。
入学式の後のこと。
多分そうだ。
トントン。
「失礼します。」
ユキは急いで廊下にでてユウキのいる生徒指導室へ入った。
「同じ組の吉田カナです。
先生、消しゴムの件はユウではなく志垣くんではありません。
入学式、たしかに新木先生は消しゴムを持って職員室をでました。
しかし、消しゴムは消えてしまったのです。」
大きく息を吸って落ち着いて話始めた。
「入学式の日確かに新木先生は消しゴムを持って教室に来ました。
私達は入学式に出席する為移動して、ユウキが遅刻し遅れてきます。
入学式後、私達が帰ってきた後トイレ休憩の時、1人の若い先生か一旦教卓にきましたが、慌てて帰って行きました。
多分4組とクラスを間違えてしまったんだと思います。その時、誤って消しゴムを持って行きました。
4組先生は消しゴムを配った後沢山余りました。しかし、消しゴムがあまって当然です。一箱たぶん36個、40個以下なので二箱持ってきたんだと思って職員室に返却しました。
3組は消しゴム騒動で帰宅が遅れていましたから、
職員室に戻ってみたら消しゴムが2箱。4組の残りの1箱、残りは他のクラスの残りが集まって1箱にまとまって入っていた。
だから、職員室に戻ったら2箱あったんではないんですか。先生達に聞いてもらえませんか?」
主任の先生は考えこんでしまった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます