第零話【達成使いは夢を見た】その⑫

 〈478-12〉

 これは後日談ではない。

 一応、俺の頑張った結果である。

 しかし俺もなんだかんだ言って疲れたので、結果報告は手短にしようと思う。

 まずは時破田。なんか時破田は時破田でリリー救出に向かっていたようで、既にリリーとは感動の再会を果たしたようだ。

 先生方はまあ、どうでもいい。

 次にリリー。リリー・シエルは本来思ってた形とは違うが一応救出できた。よかったよかった。めでたしめでたし。

 …さて。

 しかし、俺はちょっと…

 結局、監視役を命じられリリー達の行動の自由は取り返せたところまではよかったが、なんというか、色々伏線を張られてしまったような気分だ。

 なんだか、天角学園に入学したことで、今まで以上に大変なことに巻き込まれそうな予感がしてきた。

 まあでも、リリーの過去を知ってなお関わってしまうような俺だから、それは出来レースだったのかな。

 …あ。

 一つ、大事な報告を忘れていた。

 俺に、初めて同い年の友達ができた。

 時破田心裏とリリー・シエル。

 ここから100人まで友達を増やすのが目標だ。友達100人できるかな?



 


 これから始まる春が、

 青色でありますように。

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