第13話 わっち、気づく。

わっちは気付きました。

『あ、わっちが思ってる以上にわっちは偶像崇拝が苦手だな』

ということに。

偶像崇拝って言うと流石に漠然とするからもう少し具体的に言うと、一個人を崇め奉るような事が酷く苦手だと。そう言うべきでしたね。わっちは宗教はまあ迷惑さえかけなければ自由にすべきと思っているけれど、それでも神を人とする…と、言うよりは、人を神とするような物は無理。

尊敬に値する人間はいるけれど、信仰に値する人間はほぼいない。いたとしてもそれを盲目的に信仰するのは酷く気持ち悪い。

考えてみれば、人間、神を否定する機会などほぼ無いのだね。

神が否定された世に、それでもなおと心の拠りどころを作るために人さえ崇めて神にすることで、安寧を求める…いわば秩序か。

見えない物を神として宇宙の空想を求めることには、無限の可能性が内包されるけれど、そういった、人を神にするという行為は駄目だ。人間は人間に、神のような空想を与える事はできるが、神にはなれない。人という概念下に於いては、人は人以上には成り得ないのだ。

だからこそ、一個人を神とした物を否定しなければならない。盲目の信仰をやめ、目を開けて現実を見なければならない。

そうして気づくのだ、信仰しているとさえ気づかない愚かな信者共。

そいつは人間だ。

尊敬にさえ値するかも怪しい人間だ。

なんでもない人間だ。

それを信仰する意味は、意義はあるか?

どうせ一度も神を否定したことのない人生だろう、一度くらい自分の神を否定してみるがいいさ。

それぐらいしないと見えるものも見えなくなる。

豊かな価値観を持っていないんだったらそういうこともまた一つの手でもある。

話題が逸れた気がしなくもないが、わっちが言いたいのはおおざっぱにそういうことであるけど、まあ個人の好き嫌いの範疇という事は言わずもがな。

それでもわっちは嫌うけれど。

自分の行為に客観性も持てない馬鹿は嫌いだ。

わっちは精神年齢が低い奴らが嫌いだ。

幼稚で白痴で精薄で、それに風馬牛な奴らが嫌いである。

何て言ってももうしょうがないことだけれど。

いい加減わっちも受け入れたわ。

…いやそれは嘘だけど。

ああお願いだから。

その精神年齢が低いのをやめてくれ。

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