底辺物書きの自作ドラマがプロの声優に無料で演じてもらえるに至った、たった一つの行動とは

2017年7月、第19回放送採用ドラマ「妹になります」

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エイラ「はぁ、はぁ、はぁ……もう駄目、これ以上走れないんだな……」

リーネ「はぁ、はぁ……バルクホルン大尉の訓練、厳しすぎです……」

バルク「起きろ！」SE

エイラ「うう……大尉、なんでも言うこと聞くから、少し休ませてほしいんだな」

リーネ「はぁ、はぁ……わたしも、もう無理です」

バルク「静まれい！」SE

エイラ「わ、なんだよ、大尉。そんな真剣な目でこっちを見て」

バルク「おい、わたしの妹にならないか？」SE

エイラ＆リーネ「はい？」

リーネ「エイラさん、これって言うことを聞けば休ませてもらえるということでしょうか？」

エイラ「ああ、もう休めるなら妹でもなんでもなるんだな。いいか、リーネ？　せーの」

エイラ＆リーネ「妹になります、トゥルーデお姉ちゃん！」

バルク「あははは」SE

リーネ「大尉喜んでる、よかった」SE

エイラ「ふぅ～、これでやっと休憩が取れるぞ」

バルク「起きろ！」SE

エイラ「ええっ、何で！？」

リーネ「あ！　エイラさん、『少し休ませてほしい』ってお願いしましたよね。だからもう休憩も終わりなんじゃ……」

エイラ「うわぁ、こんなことならずっと休ませてくださいって言えばよかったんだな！」

リーネ「ふぇーん、走るのはもうイヤですぅ～！」

（おしまい）

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　三回目に採用された自作ドラマです。

　ゲストはリネット・ビショップ役の名塚佳織さん。エウレカセブンのエウレカ役や、コードギアスのナナリー役で人気の声優さんですね。ちなみに私は、アマガミの絢辻さんボイスが好きだったりします。

　前回の放送から二週連続でドラマ採用という快挙を成し遂げました。

　バルクの行動がちょっと突拍子もないものだったので採用されるか不安だったのですが、どうやら杞憂だったようです。

　バルクの「起きろ！」は寝ている人間を起こすときのセリフですが、今回のドラマではランニングでへばって地面に転がっているエイラとリーネを立ち上がらせるセリフとして使用しました。

　ドラマの後「そもそもさ、この三人での会話を考えるの結構難しいじゃん。（それを）リスナーさんが書けちゃうんだもんね」と、名塚さんからお褒めのお言葉をいただきました。