第5話活動内容

また呼び出された。そろそろ本気でやめて欲しい。こうも毎日呼び出されては流石に迷惑だし恥ずかしい。


「楓さん、毎日放送で呼び出すのやめて貰えませんか?」


文句を言いながら部屋に入った。改善されるかは分からないが言うことが大切だ。


「……zzz」


……この人寝てるよ。人を放送で呼び出しておきながら本人は寝てる。声に出して言うことは大切だが、相手が聞いていなかったら話は別だ。


「楓さん、起きてください。僕来ましたよ。」


優しく方を揺すって起こす。……ってかなんでこの人寝てるんだ?今日は活動内容を決めるとか昨日言っていたのに。


「……あと、50分。」

「そこはあと5分でしょうよ。そうじゃなくて早く起きてください。起きないなら帰りますよ?」

「いいよー。じゃあ、また明日ねー。」


……いいんだ。帰っても。そこは普通飛び起きるなり呼び止めるなりして欲しかったが、先輩のことだ、諦めるしかない。


「じゃあ、僕は帰りますから。」

「zzz」


あぁ、もうダメだな。帰ろう。

先輩に備品の毛布をかけて僕は荷物を持って部屋をあとにした。


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