第17話

空気が震えた、すると水の玉は、全て弾け飛んだ、少し遅れてルリカにもその振動が届いた。

「くっ!うぅ…はぁ、すごすぎでしょ、でもまだ空中のアドバンテージがある!それを活かしてまだ戦えるっ!」

「うーん…流石にずっと空中に居られたらまずいな、俺も跳ぶか。」

俺は足に力を込め跳んだ、すぐにルリカと同じぐらいの高さに到達する、そこで軽めにもう一度空中を蹴った、それを繰り返すことで俺も空中に留まることが出来る。

「ヒッ、ヒイラギ君、飛翔スキルなんて持ってるの!!?」

ルリカは物凄く驚いた表情で聞いてくる、俺は慌てて訂正した。

「違う、違う、これは空気の層を蹴ってるだけ、完全には浮いてないよ。」

ルリカは呆然としていた、がすぐに気を取り直して言った。

「でもいいの?そんな近くに来て?避けきれない攻撃を食らわせてあげるっ!」

とルリカはマナを手の平に集め始めた、しかし、俺もそこまでお人好しではないので、ルリカの足場を正拳の衝撃波で打ち壊した。

「きゃっ!?足場が!!?」

ルリカが落ちていく、流石にこの高さでは怪我をしてしまうので、俺は空中でルリカを抱えた、いわゆるお姫様抱っこの状態であった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

強化魔法はお好きですか? @shimesaba0107

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る