第15話

ルリカに案内され豪邸に入るとすぐに、大勢のメイドさん達が出迎えたのだ。

「いらっしゃませヒイラギ様」

俺はペコりと一礼をした、

「ど…どうも。」

ルリカが俺の手を引く。

「さぁ庭はこっちだよ。」

「え?庭?」

そこには模擬戦のフィールドが10個は、入りそうな大きな庭だった、俺はまた固まった。

それを見たルリカはお腹を抱えて笑っていた。俺が硬直状態から戻り、さっきのテレパシーのようなもの、のことを聞いた。

「そーいやルリカ、さっきの俺の頭に話したやつは何のスキルなんだ?」

するとルリカは、

「知らないの?『コール』っていうスキルだよ。」

「そーいやルリカはいつもどんな風にスキルを習得してるんだ?」

と聞くと、今度はルリカが固まった。

「え?普通はひとつのことに集中して、やり込んだら、その行為に適したスキルが習得出来るんだよ?こんなの基本だよ?ヒイラギ君はどんな覚え方してたの?」

「え?いやぁ俺は気づいたら習得してるんだ、ハハハ…」

やばいこれは墓穴ほったか?などと思っていると。

「ふーん?やっぱり、ヒイラギ君は凄いね。」

と深く詮索はしないのであった。

「さて、コンビネーションの練習って言ってたけど、とりあえず体をあっためないとな。」

と立ち上がると、ルリカも、

「そうだねまずはウォーミングアップからだね。」

と言い体を動かし始めた、俺は回避の練習もしておきたかったので、ルリカに頼んだ、

「ルリカ、俺に水属性魔法打ってくれ」

「ええっ!!?怪我しても知らないよ?」

「大丈夫だってほら頼む」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る