第12話

「勝負ありそこまでっ!!」

と、審判の声が響いた。ルリカが駆け寄ってきて、

「ヒイラギ君凄かったよ、さっきのが君の言ってた肉体強化魔法?」

すごいグイグイ聞いてくる、うん可愛い、などと思いつつ、僕は説明をしようとすると、審判が、

「君たち次の試合が始まるからすぐに出ていってねー、ごめんねー。」

俺たちは審判に従った。そして控え室につき改めてルリカに肉体強化魔法の説明をした。もちろん全部話した訳では無い、ルリカには先祖代々受け継がれてきた魔法、と説明をしておいた。説明を聞いたルリカは、

「凄いね、そんなオリジナルの魔法みたいなのが存在するなんて私、全然知らなかったよー。」

「今後ともその話し方で俺と接してよ、その方が気が楽だ。」

と言うと、ルリカは自分の口調が変わっていたことに気がつき、頬を赤らめていた。

うん可愛い。

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