第7話
集会などが終わり昼頃には帰宅出来そうであった、学校の門を潜り少し歩いていると。
「よォ姉ちゃん可愛い顔してんな俺と一緒に遊ばないか?」
ナンパだ、凄い典型的な、ナンパだ。まぁ俺には関係ないか、と思っていたが周りの人達は見て見ぬふりをして通り過ぎていっている、
「やめてくださいこの後用事があるので、」
「いいじゃねえかちょっとぐらい早く来いって、」
男はイラついたのか少女の手を強引に掴んだ、その瞬間俺は考えるよりも先に体が動いてい男の腕を掴んでいたのだ。
「嫌がってるじゃないですか、辞めましょうよ、みっともないですよ。」
すると男は、
「あ?なんだこのガキ鬱陶しいんだよォ!」
男は俺の腕を振り払い殴りかかってきた、俺は大抵の事は無視するがひとつだけ許せないことがある、それは『ガキ』などと言われることだ。
「壱、弐式」
俺は静かに呟いた、後ろで少女の叫び声が聞こえたが、俺は目の前の男の動きに集中した。拳が迫ってきたのでそれを片手で受止めた、男は驚いたようで口が空きっぱなしだ、
「なんだこのガキィ!!」
「ガキ、ガキ言うなよオッサン」
俺は少し手に力を込めた、ギリギリと嫌な音がする、
「まだやるか?」
俺は少し脅すと、男は力の差が分かったのか慌てて逃げていった。
「お、覚えてろよっ!」
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