9:カミングアウトのあと(5歳)
カミングアウトして、勝手に色んな覚悟を決めていたら、
「シルヴィーが転生者だっていうのには少し驚いたけれど、あまり隠せてなかったわよ?
でもね、貴方は私のお腹の中から産まれてきたの。私のお腹の中から産まれた時点で私たちの娘であり、私たちの家族だわ。
冒険者になりたいなら、自由になりなさい。でも、公爵家のシルヴィアとして冒険者になるのよ。
貴方に何があっても私たちは貴方を守るわ。どのような手段を使ってもね。
貴方を見捨てることは決してない。
それだけは覚えておいて。
ねえ、あなた?」
「ああ、マリリンのいう通りだ。
私たちがシルヴィーを見捨てることなど決してない。マリリンから産まれてきた時点でシルヴィーは私たちの娘だ。
自分の可愛い娘を見捨てる親などどこにいるのか。
何かあれば、全力で守るぞ!公爵家の力甘く見るでない。
可愛い娘が冒険者になろうと思っているのは心配だが、その時はリーヌを付けよう。
よいか、リーヌ?」
「承知しました。旦那様。
このリーヌ、シルヴィアお嬢様を命に代えてもお守りします。
それと、シルヴィアお嬢様。お嬢様が毎朝していらっしゃる技を教えていただきたく思います。
今までに見たことの無いような技ゆえ、異世界の技なのでしょう。
異世界の技、興味がごz」「異世界の技か!なんだそれ!!」
リューお兄様、人の話を遮るのはどうかと思います…
とはいえ、お父様もお母様も本当に優しい。
こんな家族に産まれてこれて本当に良かった!神様ありがとう!!悪役令嬢にしたのは怒ってるけど…まぁ、修正力がないと信じて自分の道を進むけどさ。
あ、返事しないと!!
「お父様、お母様、本当にありがとうございます!私、有名な冒険者になりますわ!その時はリーヌよろしく!命に代えるのはなしだけど。自分の命は大切にね?
あと、リーヌ!あの技はね少林寺拳法っていうの。と言ってもまだ1級だから、そんなに教えれないんだけど、教えれるところだけ教えるね!
あと、リューお兄様!人の話を遮るのはよくありませんわ!落ち着いてくださいませ。いつでも質問に答えますからゆっくりお喋りになってください。」
でも、私のカミングアウト受け入れてくれて良かったなー。これからも頑張ろう!ホイッスラー家のシルヴィア・エル・ホイッスラーとして、優しい家族に囲まれながら。
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