10.緊急事態!?(5歳)
「それでなんだが、シルヴィー。今日でシルヴィーも5歳だ。今までシルヴィーは出ていなかったが、そろそろ社交界デビューがある。」
「そうそう、シルヴィーくらいの年齢の子達が一斉にデビューするのよー。ドレスを着てさらに可愛くなったシルヴィーを見るのが楽しみだわ。シルヴィー可愛いから何を着せても似合いそうね。」
「ああ、そうだな。私たちのシルヴィーは可愛いからな。」
「ええ、婚約話が舞い込んできそうねー。どうします?シルヴィーをくださいなんてあなたのところに来たら。」
「そんな不届き者に可愛いシルヴィーをやる訳にいかん。そもそも、どこにも嫁にやる気はない。まず、私を倒してからだ。」
なんですと、?社交界デビュー??
今でも、かなりフリフリのドレスなのにさらにすごいドレス着るの?大人の女性はコルセットとか付けてるんだっけ?あれあんまりご飯食べれなさそうで嫌だなー。苦しくなりそう。
ってゆうか、お父様?かなりの溺愛っぷりですね…まぁ、どこにも行く気はないからいいんだけど笑
まず、私を倒してからだ。なんて、どこの世界にもあるんだね!
でもさ、
「お父様・お母様、社交界デビューとは具体的にどのようなことをするのですか??ダンスなどを出来た方がいいのでしょうか?美味しいご飯はありますか?」
これはちゃんと聞いとかないと!!
え、なんで2人とも笑ってるの?
なんか変な事言ったっけ??
「どうなさいましたか?お父様・お母様?」
「ふはは。いや、なんでもないぞ。ダンスは踊れた方がいいな。しかし、今でも練習はしてあるだろう?講師の先生がシルヴィーのダンスは花が咲き誇ってるようで美しいと褒めていたぞ。それくらい踊れれば大丈夫だ。心配することはない。そうだな、食べ物は沢山あるぞ。」
「ええ、王宮で行われるから豪華な食事があるわよ。といっても、軽食だけれど。でも、食べれるかしら?社交界デビューした子達はみんなダンスで忙しいし、緊張してそんなに食べれないんじゃないかしら?本当に食べ物の心配をするなんてシルヴィーらしいわねー。」
…お父様・お母様忘れてください。つい食べ物の質問をしてしまった。恥ずかしい。
でも美味しいご飯があるなら行ってもいいかなー。何があるんだろ。
まぁ、まだもう少しあるみたいだから、その間にダンスの練習と少林寺拳法の修練でもしますか。私が転生したのをお父様・お母様はもう知っていらっしゃるから、堂々と修練出来るし!!
1回庭でしてみたかったんだ!気持ちいいだろうなー、明るい日差しを浴びてふさふさの芝生の上で裸足でするの。
楽しみだーーーー!
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