第10話 新しい土地へ
10.新しい土地へ
名古屋に着いてすぐに、色んなところを散策した。
なにか面白い仕事はないかなと考えていた時だった。
名古屋の栄という所のビル群の中に公園のようなところがあり、そこになぜか外国人が何人かいた。
たまたま声をかけジュースを奢ると気さくに話してくれた。
それからすごい仲良くなってしまい、そこのボスを紹介された。
なんの集まりかその時は全くわからなかったが、今考えれば、ヤクの売人集団だったとしか考えられない雰囲気だった。
そんなヤクの売人と仲良くなってある話を聞いた。
「栄の金髪通りのシェリーちゃんがかなりいい女だ!」
金髪通りとは、道に外国人が並んでいて気に入った女の子がいたらその子を捕まえてラブホにいくというような、日本でいう所の立ちんぼみたいなものだ。
「ほー金髪通りという名前が気に入った!これは行くしかないな」
ということで、名古屋の金髪通りにタクシーで向かった。
夜の10時頃がゴールデンタイムと聞いていたのでいってみると、かなりの数の外国人の女の子達が道に溢れていた。
ただ、女の子一人一人の顔やスタイルは近くまで行かないと見えないので、一番近い女の子まで観に行くことにした。
一番近い外国人の女の子は、金髪で30代ぐらいの爆乳熟女だった。
自分がタクシーから顔を出すと、お兄さんどう?みたいな顔をされたから、いいよ!と言うと、そのままタクシーのドアを開けてるとすぐに乗ってきた。
それから女の子の指示に従い、指定された場所にいくと、車があり、その車に乗ってラブホにいくことになった。
その時の運転手の外国人のおっさんの顔が怖かったのを覚えている。
ラブホについたらあとは、やることやって終わり。
値段は二万ぐらいだった。
それからまた大阪と同じようにカプセルホテルとパチンコの日々に戻っていた。
ある日パチンコでかなりの負け額になった時があった。
むしゃくしゃしてやけ酒して酔っ払っていたら、目の前に鍵の付いていない自転車がポツリとあった。
久しぶりの自転車だ!わーい!とテンション高めに乗ってこいでいると気付いたらまったく知らないところまで来てしまった。
道がわからないのである国道の近くのコンビニ寄って、コンビニ店員さんに道を尋ねた。
「この道ずーとずっとまっすぐ行くとどこら辺につきますか?」
「静岡ぐらいまでいけるみたいですね」
ほー静岡とは面白そうだなと考えた自分は、そのままその自転車で静岡を目指すことにした。
当時は、マップや携帯など一切なかったので、感だけを頼りに行っていたが、本当によく静岡につけたなと驚きもある。
名古屋から静岡まで大体10日間ほどでついた。
その間の寝泊まりは、マンションの屋上や橋の下、使われてない古屋など。
風呂も入らずひたすらチャリをこいでいた。
そして、静岡に着いてすぐに仕事を始めることにした。
仕事は夜の仕事がしたかったので、静岡駅の北のほうに夜の繁華街があったのでそこでキャッチをしてる兄さんに直接聞いてみようと考え声をかけた。
「すいません今、夜の仕事探してるんですけど」
するとその兄さんはすぐにお店を紹介してくれた。
夜の仕事はとにかくどこも人材不足なのでこういう飛び込みにもあっさり答えてくれるのが良い。
そして、紹介されたお店に入り軽い面接をして早速、仕事を始めたが、そこはまさに夢のお店だった。
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