おとうしゃん。

リビングは、いつも大騒ぎ。

「おとうしゃん」

「うるさい」

「おとうしゃーん」

「うーるさい」

「おとうしゃん、おとうしゃん」

「うーるーさーい」

毎日、うちで繰り広げられる攻防。

「わたし」は、「おとうしゃん」が大好き。

帰って来たら、一番に飛んでいって、「おかえり」を言いたい。

お風呂から出たら、晩酌の相手もしたい。

どこに行くにも、本当はついていきたい。

夜、「おやすみ」の時は、「おかあしゃん」が湯たんぽを作ってくれる。

朝、明るくなってきたら目が覚めて、「みんな」が起きてくるのを、待つ。

「みんな」が起きてきたら、大きな声で歌う。

「おはよう」って。

「おとうしゃん」

「うるさい」

「おとうしゃーん」

「うーるさい」

「おとうしゃん、おとうしゃん」

「うーるーさーい」

今日も、うちで繰り広げられる攻防。

「わたし」は、「みんな」の小さな「家族」。

「わたし」は「セキセイインコ」と言う、「家族」。

リビングは、いつも大騒ぎ。