第7話 初デート

下校時、帰り路にある公園に立ち寄る。

昨日、ダイヤと話た、あの公園だ。


ちなみに俺の高校は、歩いて20分程の近距離になる。

電車やバスは、利用しない。

男女共学だ。


彼女?いないといったろ!

ダイヤは別にして・・・


早速、試しにそのダイヤを呼んでみよう。

えーと、北に向かって、5回手を叩くんだったな・・・

パン、パン、パン、パン、パン


さてと、来るかな・・・


「冬樹、お待たせ」

また上だな。

そう思い見上げるがいない・・・


あれ?どこだ?


「ここだよ、ここ、君の後」

「えっ」

振り返ると、ダイヤがいた。


「やあ、今朝がたぶりだね。冬樹」

「ああ、今朝がたぶり」


なんだか、随分ひさしぶりな気がする。


「で、どうしたの冬樹」

「いや、呼んでみたくなって・・・」

「それだけ?」

「ああ、すまない」

「いいよ、ありがとう」

彼女が出来たら、こんな感じなのか・・・


「学校帰りなんだね」

「ああ」

「ねえ、私を呼んだと言う事は、どこかへ連れて行ってくれるんだよね?」

「まあな」

まさか、試しに呼んでみたとは言えない。


「ねえ、どこへ連れて行ってくれるの?」

「どこがいいい?」

「そんなの彼女に訊かないでよ!彼氏なんだから、リードしてね」

「でも、お前は精霊だし、限られるだろ?」

ダイヤは、何やら考えていた。


「どこでも、いいよ。冬樹に任せるから」

あくまで、俺に決めされる気が・・・

仕方ない・・・


「じゃあ、俺行きたいところがあるんだ。少し歩くが海・・・いいか?」

「うん、そこへ行こう」

ダイヤは、腕をからませてきた。

相変わらず冷たい。

でも、ダイヤのこころの温かさは、伝わってきた。


「それでは、冬樹、レッツゴー」

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