第2話

 問:世界にとって一番、不必要なものは?


 俺はそんな問いに答えるとしたら、真っ先に人間と答えるだろう。最も地球に有害な物を作り、使い続け、最後はゴミとして捨てる。

 こんな考え方は間違っていると考える人もいるかもしれない。

 だが俺の通う学園の生徒も皆同じ答えを出すだろう。

 何故か、それはこの学園の方針が人間を間引くことだ。人が増えるにつれゴミも増える。

今までは人を殺してはならないという前時代的考えだったが、今では世界全体で間引くようになっている。

尤も批判されるから影ながらであるが。国は間引いていい人間ゴミを調査し国連に報告し処理する。その構成員を育てるための組織が俺のいる学園だ。

 この学園で選ばれたものは晴れて構成員となることができる。この学園で学ぶことは、大きく分けて二つある。一つは戦闘能力の確立。これは排除する人間が護衛を伴っていたときに、確実に排除できるようにするためである。排除する人間が大物なほど、排除しにくくなる。だから早急的に排除できるように育成されている。二つめは教育である。曲がりなりにも教育機関のため、教育は行われる。普通教育のみならず、一般常識の習得、多言語、そして異能の使い方である。この学園に入るにあたって異能があることが前提条件だ。それに加え、国から優秀だと認められた者のみ入学できる。異能は世界に大きく影響を与えることが多い。最も人数は少ないためそこまで大事になっていないが。さらに、異能の能力値を上げるためには使い続けるのが良いと結果が出ていたため、使っても影響が少ない土地にて異能者を集めて学園という収容施設に入れたのだ。

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R~社会の掃除屋~ @TUH

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