第4章「中原の暗雲」あらすじ
[第1話 カムラー]
パルザム王都に着いたバルドとカーズとジュルチャガは、トード伯爵家の客となり、バリ・トード上級司祭の接待を受ける。トード家にはカムラーという腕利きの料理人がいて、どうもバルドとはそりが合わない。しかしカムラーの料理はいずれも絶品であり、バルドは毎食悔しい思いをしながら味を堪能するのだった。
[第2話 狼人王の国]
バルドは、バリ・トードからザルバン公国滅亡の顛末を聞く。シンカイ国将軍ルグルゴア・ゲスカスはザルバンに不可解な侵攻をした。中原諸国は、緑炎石欲しさにそれに加担したのだ。その遺民が作った街がクラースクであり、最後の大公妃はライドの街に引き取られた。
[第3話 カントルエッダ]
カーズは滅びたザルバン公国の王子だった。そしてバルドの師カントルエッダはやはりザルバンの王族だった。バルドとカーズは同門だったのだ。では、なぜ〈物欲将軍〉ルグルゴアは、カーズの持つ魔剣ヴァン・フルールに固執したのか。すべてはもう終わったはずではないのか。バルドは嫌な予感を覚える。
[第4話 工学識士オーロ]
バリ・トードに連れられ下街の工房を訪れたバルドは、職人オーロからクロスボウの改良について意見を求められる。その場には職人ニテイも来た。バルドはバリ・トードとの雑談の中で、かつてノゥレ料理を食べさせてくれた老人ピネンが、パルザムの医学博識ゼノスピネンであったことに気付く。
[第5話 将軍就任]
トード邸を訪れたジュールラント王子を凶刃が襲う。バルドとカーズとジュルチャガの活躍で難を逃れたジュールラントは、バルドに王直轄軍の将軍に就くことを要請し、カーズとジュルチャガを借り受ける。
[第6話 コルポス砦救援]
形ばかりの将軍職に就いたバルドは、ミスラ近くのコルポス砦の救援に赴く。同行者はシャンティリオンとその側近二人である。バルドは、魔獣の群れを目にして気力を失っていた砦の兵たちを叱咤し、襲いかかる魔獣たちを討ち果たす。
[第7話 剣匠ゼンダッタ]
バルドは剣匠ゼンダッタから、古代剣の由来を聞く。古代剣こそは、神霊獣の宿るいにしえの魔剣だった。現代の魔剣をそれを模倣しようとしてできたものであるという。この世には六本か七本の古代剣があるらしい。バルドの古代剣を研ぎ上げて、ゼンダッタは大往生を遂げる。
[第8話 ライザ]
バルドはシャンティリオンと旅をしながら、世の中のことをシャンティリオンに教えてゆく。ある村で漂泊の民エイナの旅団と行き合う。その村では領主が人狩りをしていた。領主を討ったバルドとシャンティリオンは、エイナの民の女に一夜の安らぎを得る。バルドの相手をした女はライザという名だった。
[第9話 恋歌]
後宮に忍び込み、ドリアテッサに恋の歌を歌うシャンティリオン。ジュールラントは手柄を立てて凱旋するが、実はカーズとジュルチャガに危機を救われたのだった。バルドはバリ・トードの教導を受け、今は亡き主君ヴォーラを許すと宣言する。そしてまた、みずからの歌い損ねた恋歌を追想するのだった。
[第10話 ジュールラント戴冠]
ウェンデルラント王が毒殺され、ジュールラントが戴冠することになった。バルドは形式だけの将軍のはずだったが、三国連合部隊の指揮官として魔獣の大軍を迎え撃つため、ロードヴァン城に赴くことになる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます