第28話冒険者体験ですか?(4)

何故今日セツラがいないかと言うと、何かを用事があると言っていたからだ。


ご飯を食べ終え、かわりがわり見張りをした。


ベルは体力が高いし、どこでもすぐ寝れるのでそこまでキツくなかった。


朝起きて、朝食にパンと昨日のスープを温めて飲んだ。しっかりと味が着いていて美味しかった。


いよいよ、ワイバーンの討伐だ。


1時間山を登ると鳥のようなものが近づいてきた。


「ギャアアアアアアアア!!!」


こちらを威嚇している事が分かる声だった。


手始めに階位魔法の4を撃って見ることにした。


「階位4・フレア」


フレアはファイアボールより火の玉が大きく、炎が青い。それだけ温度が高い。


この一撃でワイバーンを倒してしまった。


「ぼ、坊主が、い、一撃でワイバーンを…」


オスカーが口を開けているが、自分も動揺してしまった。


5、6体消し炭にしてしまい。指定部位が取れなかったが、普通の水魔法の中級なら指定部位が取れるのが分かり、使うようにした。


2時間しないうちに五体分集まってしまった。すると、遠くの方でキラキラ光るものが近づいてくるのが見えた。


魔法を放とうとしたがやめた。


「な、なぁ、坊主あれってドラゴンだよな?」


「えぇ、そうですね。」


「なんでそんなに平然としてるんだよ!逃げるぞ!」


と言ってきたが「大丈夫ですよ。」といい静止した。


ドラゴンが近くに降りたと同時に光だした。


「おかえり、セツラ。」


「ただいま戻りました。ベル様」


オスカーが口をパクパクしながら僕とセツラを見ている。


「セツラ、今冒険者体験でお世話になっているオスカーさんだよ。」


「セツラと申します。ベル様がお世話になっております。」

と言いながら優雅に礼をした。


「べ、ベルの冒険者体験のサポートをしておるオスカーだ…よろしく頼む。

と、ところで、ベルよ。セツラはドラゴンなのだよな?」


と言葉少しおかしいが聞いてきた。


「はい。僕の召喚獣ですね。」


「あの、ベル様?」


「なに?セツラ」


「冒険者体験は3人から4人で1組じゃないのですか?」


「ちょっと、色々あってね。僕は1人なんだ。」


「ベル様はボッチと言うやつですか?」


「誰に聞いたのその言葉…まぁ、いつもはクリス達がいるからボッチではないよ。」


(クリス様は名前的に男の方でしょうか?)

そんなことを考えるセツラにベルが話しかけた。


「ところでセツラの用事は終わったの?」


「はい。ベル様にお見せするのが楽しみです。」


ととてもいい笑顔で言ってきた。


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