冬の夕暮れ
悪があるから正義があって。
黒があるから白があって。
悲しみがあるから喜びがあって。
そして冷たさがあるから温かさがある。
「君の手はね……温かったよ。でもね、君の心は決して冷たくなかった。それはつまりね、つまりね、
心が温かい人は心から人を温められるんだ。
心が冷たい人は体から人を温められるんだ。
君はね、心も体も温められるんだよ……! そして、そんな君と一緒に歩めて僕は幸せでした……!
この冬の世界は、寒すぎて、人も心も何もかも、冷やしてしまった。そして冷戦が起こり核戦争が起こり……誰一人いなくなってしまった。
手足も冷たくて、頭も冷たくて、腕も膝も脇も何もかも冷たくて……そうなると人はね、心とか体とかの問題じゃなくて、全てが、全てが、魂がっっ!!
冷え切っちゃうんだよ。
だからこんなせかい、ぼくはいらないのだ。ぼくはあたたかいまちへいきたいよ。
さむい
さむい
ぬくもりをください
ぬくもりはどこですか
とくにきみのぬくもりがほしいよぉ
どこにもいない
どこにもいない……
やっぱりふゆってさびしいなぁ
せつないなぁ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます