主人公は対人関係が苦手?ではっきり言うと影が薄い。
ただ、武術を学んでるせいか自分の中には曲げれない信念みたいなものを持っている模様。
また、自身の武術を簡単に見せる事を良しとしない。
その為、余計普段のクラスの立ち位置では低い位階にいる。
武術を学んでるお陰か非日常に舞きこまれた際も常在戦場のような気持ちを持ってるのか即座に行動を起こし怪を撃退してみせた。
この激しい対比が文面以上に主人公のキャラを際立たせてくれる。
また、他のキャラも個性的でいい塩梅であり場がシリアスになり過ぎず気軽に読めるのもまた素晴らしい。
特に、ありそうな日常的なやり取りをしそれがクスッと来るせいで没入感が増し次は次はと読むのが止められない。
この作品はまだまだ出来て間もないが付箋が既にいくつもあり少しずつ情報を開示しまたリアルにある都市伝説もモチーフにしてるせいか読者自身がこの怪はなんだと考察もできる。
本当に素晴らしい作品だ。
コアなファンが多い「中年社畜カードゲーマーの魔法少女狩り」の作者さんの新作。
登場人物の中心は高校生ですが、同世代の人だけでなく、二十代、三十代にも読んでもらいたい。それぐらいクオリティ高いです。
都市伝説
民俗学
怪異
山の怪
古武術
古流空手
どれかひとつでも引っかかれば、読む価値ありです。たぶん読んでたら時間忘れてしまいます。
文章に定評のある作者さんなので非常に読みやすいですし、武術家の主人公の動きや立ち振る舞いは格闘技経験者から見ても違和感なく、納得性が高いです。
ここまでのアクションが書けるって、作者さんは経験者どころか相当な手練れなんじゃないか、と勝手に想像しています。
まだまだ始まったばかりですが「中年社畜カードゲーマーの魔法少女狩り」ばりの熱い展開を期待しています。