にゃんにゃん☆ヤンデレメイド喫茶にようこそ!

野口マッハ剛(ごう)

お兄ちゃん、お帰りなさい☆

 メイド喫茶ないかな? あれ、街の外れにこんな看板と店があるぞ? なになに? ヤンデレメイド喫茶? なんだかヤバそう、俺は回れ右をした。

「お帰りなさいませ、お兄ちゃん☆」目の色が明らかに暗い美少女が五人も居る。

 どうしよう、囲まれてしまった。

 俺は強制的に喫茶の中に連れ込まれてしまった。

 中は特におかしなところではなかった。ただ、女の子たちが包丁を持って暗い目の色をしている。俺は命の危険を感じた。

「あの、帰りたいです!」

 しかし、美少女のひとりがこう答えた。

「帰りたいなら、あなたの愛を示してください」

 は? 何を言っているんだ? こいつ。

「にゃんにゃん☆ミラクルヤンデレ☆パワー!」その美少女が放った呪文らしき発言は俺の心を凍らせるには充分だった。

「あの! 本当に帰りたいです!」俺は土下座して泣いている。

「お兄ちゃん? 愛を示さなければ死を意味するぞ☆」

「ひいいいいいいいいい‼️」

 どうしよう? 包丁を持った女の子たちが迫って来る! どうしよう! 命の危険!

 俺は必死で考えて、ひとりの女の子に抱きついてみた。どうだ? これが俺の愛だ‼️

 しかし、次の瞬間には俺は美少女たちから袋叩きにあっていた。

「お兄ちゃん? それはセクハラだぞ☆」

 え‼️ それじゃどうしろって言うんだよ?

「お兄ちゃんの愛は、私たちから切り刻まれることだぞ☆」

「う、うわあああああ‼️」



(終わり☆)

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にゃんにゃん☆ヤンデレメイド喫茶にようこそ! 野口マッハ剛(ごう) @nogutigo

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