第4話

「信じられない。まさか本当に全部倒していたなんて。」


ユウトは今、ギルマスと受付嬢に連れられて二階の部屋にいる。受付嬢はユウトが持ってきた魔石を見ている。受付嬢も鑑定スキルがあるみたいだ。


門の世界の魔物は全部一撃で倒した。が、やはり1つ1つのランクの差が激しかった。ミノタウロスの次は炎を纏った黒い馬レベル380、次は風魔法のグリフォンレベル850、次は闇魔法のケルベロス レベル1220、次はスピードが速く脚が発達したフル装備の人間と同じ大きさのうさぎレベル2380。最後は炎と風の魔法を使う九尾だったレベル5640だった。



「まさかSランクからスタートする人が現れるなんて思ってもなかったよ。あ、自己紹介がまだだったね。僕の名はルーク。エルフだ。ここのギルドマスターをやっているよ。」


「俺はユウトです。」


「ユウト、君をSランク冒険者に認定する。この金のプレートに少し魔力を送ってくれ。」


ルークに言われたので俺は金のプレートに魔力を送った。


「よし、そのプレートがSランク冒険者の証明だ。プレートに魔力を送っておけばそのプレートの所持者になり必ず所持者に戻ってくるようになっているから無くす心配はないよ。」


「そうなんですか。便利ですね。けど、他の人が魔力を送って上書きされたらどうなるんですか?」


「いや、上書きすることは出来ないから安心してくれ。最初に魔力を送った者しか所持者にはなれないようにレーゼ様が作ったんだ。」


「凄いですね。レーゼ様。」


「ああ。この世界の神様だからな。っとまぁ以上で終わりなんだが質問はあるかい?」


「あの、門の世界の魔物のレベルってそのランクの平均ですか?」


「いや、ランダムだよ。そうだなぁ魔物のレベルがどこからどこまでがFランクなのかと言うのを教えるよ。」


Fランク 1〜50レベル

Eランク51〜200レベル

Dランク200〜500レベル

Cランク501〜1000レベル

Bランク1001〜1500レベル

Aランク1501〜3000レベル

Sランク3001〜6000レベル

SSランク6001〜10000レベル

SSSランク10001〜不明


このようになっているらしい。


「なるほどね。ルークあと、もう一個質問があるんだけど」


「俺の知ってることならなんでも答えるよ。ユウトはいずれSSSランク冒険者になるだろうからな。」


俺はSSSランク冒険者になる気は無いんだけど、ただ高ランクの方が何かと都合がいいと思ったからSランクになったわけだし。


「そ、そうだな。で質問なんだけど、ダンジョンってある?」


「ダンジョンか。あるぞ。この近くで言うと、魔物の巣窟と呼ばれている森にある。

ダンジョンの説明もしとくか?」


「ああ。頼む。」


ルークの説明はこうだ。


・ダンジョンはこの世界で6つ存在する。

・ダンジョンの魔物は倒しても時間が経てば出現する。

・ダンジョンにはお宝が眠っている。

・ダンジョンは何階層もあるり、ダンジョン攻略した者は、勇者、魔王、龍王、精霊王の4人だけ。

・ダンジョンは攻略すると攻略者は所有権を与えられる。


こんな感じだ。


「まぁ魔物の巣窟のダンジョンはまだ攻略した者はいないんだが、ユウトはダンジョンに行くのか?」


「ああ。」


「そうか。魔物の巣窟は南の森を探索してれば見つかるはずだ。気をつけろよ。」


「わかった。ありがとな。」


そして俺はギルドを出て、マップを開きダンジョン近くに転移した。

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