第3話


「ここは闘技場か。」


「ギミャアアア!」


門の世界は闘技場になっていた。そこに一体の魔物がいた。額から1本角が生えていて尻尾が2本ある猫がいた。猫よりも数倍でかい。


「多分あれがFランクの魔物だな。とりあえずステータスを見とくか。」


俺は魔物のステータスを確認した。


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種族 ホーンキャット レベル 15


体力 25

攻撃力 30

防御力 25

敏速 65

魔力 10

知力 30

幸運 5


スキル なし



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うーん。予想以上に弱いな。この世界でのFランク魔物平均なんだろうか?わからない。聞いとけばよかったな。

俺はそう思いながら、すぐにホーンキャットに近づき、「!?ギャッ」デコピンして吹っ飛ばした。


ホーンキャットは光の粒子となり消えた。魔物は倒されると粒子になるそうだ。何かが落ちている。俺は落ちているものを拾った。


「これ魔石じゃね?鑑定してみるか。」


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ホーンキャットの魔石 ランクF


ホーンキャットを倒した際に手に入る、魔力の宿る石。魔導具に使われるのでギルドで換金できる。また、魔物を倒した証明になる。


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「思った通りだな。」


俺は空間魔法で魔石を収納した。


「ゴアアアア!」


声のした方を見ると新たな魔物がいた。俺はその魔物を見てテンションが上がっていた。


「すげー!ミノタウロスじゃん!本物かよ!」


俺は鑑定した。


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種族 ミノタウロス レベル 156


体力 1500

攻撃力 2800

防御力 1800

敏速 850

魔力 10

知力 30

幸運 10


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は?え?Eランクの魔物だよな?Fランクとの差が激し過ぎないか?この世界ではそういうもんなのか?

色々思ったことがあったがとりあえずミノタウロスもデコピンで倒して魔石を収納した。


「うーん。強すぎるのもつまらないなぁ。さっさとSランク冒険者にるか。観光とかしたいし。」


そう思い俺は出てくる魔物を倒していった。


............................

................

........

....


「ん?門の世界に誰か入ってるのかい?」


受付嬢に話しかけたのはエルフの見た目がイケメンの青年だ。


「あ、マスター。そうなんです。冒険者志望に来た転移者の方が門の世界に入ってます。」


エルフの青年はギルドマスターだった。


「へー。そうなんだ。いつ入ったの?」


「さっきです。」


「そっか。その転移者どこまで行けると思う?」


「うーん。転移してきたのもさっきって言ってましたから。転移してすぐにこの門の世界に入ったのでよくてEランクだと思います。」


ギルマスと受付嬢で話していると、門の扉が開いて歩いてくる人影が見えた。


「お!戻ってきたみたいだな。」


ユウトが門の世界から戻ってきたのだ。


「お疲れ様です。ユウトさん。どこまで行けましたか?」


受付嬢がそう聞くとユウトは


「最後まで行きましたよ。全部倒してきました。魔石も回収してきたし、あとで換金お願いします。」


ユウトがそう言うと受付嬢と、ギルマスが口を開けてポカーンとしていた。

ここに史上初、冒険者をSランクからスタートする者が現れた。

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