第9話 自分の書く文章がつまらない……

『えーっと、自己否定?』



 はい、そのとおりです。



『おわりでいいの?』



 嫌だけど……でも、他の作品とか見ると、どうしてもそう思っちゃう。



『どこがつまらないの?』



 なんていうか、日常っぽく書きすぎたかなって。

 最初のところ、身近な話題を怖く書いたつもりだったけど。

 そう思ったら全部面白くなくなってきて。



『そこは意図してそう書いてるところでしょ? 日常系の良いところでは? なぜ否定するの?』



 やっぱり他の作品と比べると、劣るなって。



『あーもうムカつく。今回は徹底的に怒るからね!』



 え?ええええ?



『まず、作品は我が子、他の子(作品)と比較してああだこうだ、言ったら作品がかわいそうだって思わないの?』



 ……



『第一、他の作品のいいところと比べたら負けるにきまってるじゃない。バカなの? 比べるなら自分の作品の良いところも含め全部比べなさい。そうして全体を見て比較しないと、せっかくの良いところも消えてなくなってしまう』



 ……



『最後だけど、自分の作品を正しく評価できるのは自分だけ。これは覚えておきなさい。どんなに優れた読者様でも、自分の考えた物語、頭の中にある物語を上手く文章にできたかという側面での評価はできないのだから。そうね、一度書いたものを最初から読み直してみなさい』



 ……ありがとう、ケイ姉ちゃん、俺甘ったれてたみたいだ。

 もう少し、脳内でキャラクター達と相談してみるよ。



『納得したみたいね、じゃあ続きを書きなさい!』



※今回のまとめ(精神論?)

 比べるのはやめよう

 比べるならとことん比べよう

 自分の作品を味わってみることも大事

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