第8話 何も思いつかないよ
『末期症状ってやつ?』
そうみたいです。
場面分割とか、会話運びとかしようと思ったんだけど、それも思いつかなくて、どうしたらいいのかな、これ?
『書くのやめたら?』
え、ちょっ、姉さん!?
『だって書けないんでしょ、時間の無駄じゃない』
俺のレゾンデートル奪わないでよ!
『ダメ、やめるべき。考えても浮かばない、そういうときは。大抵視野が狭くなってる。面白い作品をかけるわけがない。だから一度頭を外すの』
なんとなく言いたいことわかったけどさ、外すってどうするの?
『まず第一は休む。特に心を休める。時間帯や生理的欲求にもよるけれど、お風呂に入ったり、食事したり、お手洗いにいったり、掃除したり、のんびり楽しめるならゲームやテレビもいいかも。とにかく別のことをするといいよ。最後はもうお布団、これ最強。お風呂・お手洗・お布団はなぜか創造力を掻き立てる空間なのよね』
他にできることないから、考え事に精が出せるのかな?
でもなんとなくわかるような。
『第二は、他の書き手さん、作家の作品を読む、何か本を読む。漫画を読む。さっきの休息もそうだけど、問題意識っていうのは無意識にずっと保たれているから、人間関係する情報を探そうって、常にきっと働いてるの。だから適度な刺激を与えれば思いつくことがあるはず。パッと思いついたら執筆に戻るのよ』
そっか、人間て考えてないようで考えてるんだ。
俺もそうだといいなあ。
『第三は、別の作品を書く。これができるとね、完全に視野が変わるから最高。べつにエッセイとかでもいいのよ。大事なのは今抱えているものをリセットして、視野を変えることだから』
とにかく頭を空っぽにすること、理解しました。
『納得したみたいね、じゃあ続きを書きなさい!』
※今回のまとめ
無理して書かないで休んでみよう(戦士の休息)
他の書き手の作品か、何か本を読んでみよう(視野変更)
書けないときは、別のを書こう(修行)
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