第6話 どっち書けばいいんだろう?

『何、その言い方、偉くなったつもり? 英知に書く物の選択肢なんてないのに』



 いいえ姉上、自分の身の程はわきまえております。

 どちらかというと決められない症候群です。


 このシーンでこのセリフをこっちの子でいいのか?

 こっちの子に言わせる?


 ここで誰か倒れないとだめなんだけど、誰にするべき?


 表現のしかたなんだけど、こっちもいいし、こっちも捨てがたい。

 どっちがいいんだろう?


 こういう感じで止まります。



『なんだ、そんなこと……どっちでもいいのよ、そんなの』



 は、はい?

 アナタノイッテルコトワカラナイヨ~。



『悩むってことは、どっちも同じくらいってことでしょ。考えてる時点では、どっちでもいいってことよ。プロットに違反していなければね』



 て、哲学っぽい?



『悩むのは、書いてからにしなさい。時間の無駄。書いたほうが見えてくる。決められないなら、選択肢に数字を振って、サイコロとか鉛筆で決めなさいな。神がそう言ってるんだから、いいでしょ』



 わかりました。



『そうそう、単に表現で止まればいいけど、キャラクターの性格とか身体設定にかかわると、エピソードごとの話じゃなくて、章とかもっと大きい物語の単位でも確認がいるから注意ね』



 なるほど、ストーリー分岐の同行者とかはプロットで基本決めてるけど、そういうレベルでもチェックいりますね。



『だいたいこのレベルで一回で決めようっていうのがそもそも間違い。書き直し前提で書きなさいな』



 はい。



『納得したみたいね、じゃあ続きを書きなさい!』



※今回のまとめ

 迷ったときは、まず書いてみよう

 一発で書こう、書けるとおもわないでね(書き消し)

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