第4話 背景の知識が足りないのかな?

『えっと、つまり、どういうこと?』



 いきなりすぎたか、姉ちゃんちょっと怖いモードだ。


 ほら、前回のシーンで、田舎の駅舎とか、ホームとか、電車の描写あったじゃない。想像で書くの難しくて、どうしようかなって。



『調べればいいじゃない?』



 えっ、でも、舞台にしてる地方、家から遠いし。

 お金も時間も無いんだけど。



『なんのためにパソコン買ってもらったのよ。検索しなさい検索。XX鉄道のXX駅でしょ。ほらたくさん出てきた。静止画は全部資料として見られるようにしておくのよ。あと、電車は……動画がいいわね、これとか最高じゃない。朝の登校時間くらいのものみたいだし』



 魔法のようだった。

 あっという間に、欲しい情報が、目の前に現れて、そして広がってゆく。



『もちろんスマホでもいいけど、やっぱり画面が大きいほうが私は好き。ヘッドフォンかけてみな、踏切の信号の音とかもリアルでしょ。目をつむって聞くといいよ。ホームに立ってる自分を意識してみたりとかね』



 姉ちゃんはとても生き生きとしている。

 こういうところをもっと見せれば、きっと男性にモテると思うんだけどなあ。



『何か言った?』



 い、いいえ。

 ……あいかわらず、勘だけはするどいっ。



『ちなみに、服とか、家や建物とかでも同じだからね、大事なのは付け焼刃にならないように、できれば複数のページや画像・動画でちゃんと調べること。まあ、どんな情報も一緒なんだけどね。知識とかは、間違ってることもあるから、図書館とかで本も漁ること』



 今回はもう、何も文句の言いようもありません。



『納得したみたいね、じゃあ続きを書きなさい!』



※今回のまとめ

 映像をネットで探してみよう(知識)

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