第3話 プロットから一文字も書けないんだ!
『重症ね』
はい、おっしゃるとおりです。
『もうちょっと具体的に今どうなのか、教えてもらえる?』
ええっと、教えてもらって作った話単位のラフなプロットがあるんだけど、そのプロットを本文にすることが、できません。
『何で、できないんだと思う?』
流れは決まってるので、これで書くのはわかってるんですけど、面白いこと書かなくちゃって思って、でもその面白いことが思いつかなくて。
『書いてみたら?』
はい? 書けないから、こうして相談しているのですが、お姉さま。
『それは書いていないだけ。プロットあるんでしょ。だったら一文字も書けないわけないのよ。プロットのコピペ、そのまま貼り付けられるでしょ?』
それ……意味あるんですか?
『いいから貼り付けて』
は、はい……。
気が付くと朝、幼馴染に起こされて、急いで学校に向かう。
電車に乗っている中で、昨日の予言について確認される。
『貼り付けたらね、それを細かくしていってみて』
細かく?
『場面わけよ。自宅の部屋で起こされたところ、家から駅に向かうところ、駅の中で電車にのるところ、電車の中で聞かれるところ。パッと思いつくだけで、場面が四つになるでしょ?』
わけてみた。
文字が増えた。
なんとなく嬉しい。
『あとは、場面ごとに、主人公他の台詞・行動を何でもいいから書けるところから埋めなさい。ああ、今回のは最初が前回の続きみたいだから、そこは意識すること』
起こされたところは、ラブコメだよな。
ここは剣で切りつけられて戻ったところだから、剣で叩いちゃったとか。
家から学校にいくときは、急いでるからあっとゆーまだけど、ご飯を食べずに出て、途中で合流したヒロインに母親に託されたパンをもらってかじるくらいはありかもしれない。
駅前が自然かな。
電車に乗るところは田舎の無人駅だから、それっぽさを頑張る感じか?
電車の中は考えている台詞までだから、ここはシンプルかな。
自然に思いつくや、そっか、書かないと始まらないんだ……。
『今ある画面を分割してもいいし、さらに増やしたい場面を追加してもいい、応用編としてはこんな感じかな』
書けそうな気がしてきました!
『納得したみたいね、じゃあ続きを書きなさい!』
※今回のまとめ
プロットを場面に分割してみよう(場面)
とにかく文字を書いてみよう
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