ルービックキューブ
牢獄のなかの気晴らしのように
わたしは言葉をもてあそぶ
牢獄の壁や鉄格子が
言葉でできているとしても
わたしはそれを崩す術を持たない
掌のなかのささやかな言葉を
玩具のようにいじくるだけ
それでもわたしは期待していた
何気なくもてあそんでいた言葉が
偶然そろったルービックキューブのように
見たこともない綺麗な色を示して
牢獄が牢獄ではなくなる日を
そんな奇跡はあり得るのだろうか?
パンドラの匣のように
なにかを隠して
わたしを魅了する
解けないルービックキューブ
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