バラバラ

 ああ

 わたしはバラバラだ

 不安でこころが引き裂かれていくようだ

 昨日の部品を今日に集めて

 役に立たないと棄てて泣く

 そんなことばかり繰り返して

 海岸に散らばるゴミのように

 醜い景観としての自己がだらしなく広がっていく

 ああ、バラバラだ

 部品が足りなくなってしまった

 わたしの部品を持ち去った人を

 わたしは知っている

 その人がきっともう

 わたしを忘れてしまっていることも

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