死体のように暗い

 気分は残酷で波が騒いでいた

 録音された笑いは白々しかった

 笑顔の化石が虚空を覗いている

 きっと何も見ず何も聞いていない

 半笑いというシェルター

 癇に障るごまかしの合図

 今日も何一つ解決しない

 無責任と曖昧と微温の鎖が人の感情を規格する

 それが半世紀経っても変わらない現実だ

 十年経っても気づかれない壊死だ

 杯の中身が日々にこぼされて

 生まれた希望を泥に染める

 眼を閉じれば闇

 眼を開けても闇

 死体のように暗い

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