わたしはだんだん朽ちていく
時はだんだん過ぎていく
わたしはだんだん朽ちていく
身近な人はいなくなる
わたしの根拠は薄らいでいく
時はいつでも過ぎていて
わたしはいつでも朽ちている
世代が老いて、滅ぶとき
その末席にわたしがいる
新しい世代が産声をあげるとき
わたしは声すらあげられずいなくなる
朝よりも夜よりも夕闇よりも早く
時はだんだん過ぎていく
わたしは時よりも早く朽ちている
朽ちない花を
わたしは声によって咲かせたいのか
優しい庭を夢見て
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