集団の熱狂

　集団の熱狂を見ると

　いつもいじめを思い出す

　もう加担したくない

　もう踏みにじりたくない

　そう思って

　あらゆる熱狂から遠ざかろうとしても

　社会に生きるかぎり限界がある

　常に日陰を見ろ

　常に死者を想え

　常に孤立した魂を顧（かえり）みろ

　そう願って

　果たせずにいる

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