会うのはいつも夜で

 会うのはいつも夜で

 話すのはいつも断片で

 いつも少しの距離

 少しの遠さ

 ふたり座って

 隣り合って

 触れたり触れなかったり

 うなずいたりうなずかなかったり

 よくわかるようでわからなくて

 夢のなかなのにひとりじゃなくて

 離れ小島のように

 時間から切り離されて

 いまも記憶に浮かんでる

 戸惑うように

 痛むように

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