緑のノイズ
もう葉桜
緑のノイズが
春に混じる
単色の華やかさを最善と見なす思想に基づくならば
葉桜は汚い
うらぶれている
葉桜は決して
嫌いではない
美観というより心情において
葉桜を人間の隠喩のように
感じることしかできない自分は
花見にまったく向いていない
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