眠りは日々の句読点
眠りは日々の句読点
意識を区切り
言葉がつづく
ページの終わる
その日まで
句読点のない文章は読みづらい
だから不眠は意識を乱す
ひたすらにつづく
真っ黒なページ
狂人の落書きのような
伝わらない痛み
それは伝わらない
不眠の夜に抱いた数知れない想い
それは伝わらない
書式の整わない叫び
それは伝わらない
なにも伝わらない
だから眠ろう
眠れなくても
他人が書いたはずの本に
自分にも思い当たるような
不眠を隠すための句読点を見出だした
そんな慰めにしがみついて
今夜も眠ろう
眠れなくても
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