井戸の暮らし
井戸の底で暮らしている
メタファーとしての井戸で
真実としての井戸で
喉がつぶれて声が出ない
メタファーとしての声が
真実としての声が
光は見えないことはないけど
とても遠いし届かない
人間は
毎日のように太陽と月を眺めているけれど
決して届かずに死ぬように
最近は
井戸の外など夢のまた夢と
人間みたいにそう思っている
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