こんなに胸が痛むとは

 また胸に穴が

 開いてしまった

 近しい間柄でもないのに

 人がいなくなるというのは

 なんて寂しいことなのだろう

 言葉を交わしていただけの

 顔も知らない遠さなのに

 それでもこんなに胸が痛むとは

 知らなかったな

 思わなかったな

 こころがざわめいて落ち着かない

 不出来な詩まで書いてしまった

 言葉をいくら重ねても

 喪失感は埋められないと

 嫌になるほど思い知ったのに

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