浮遊
相変わらずぼくはまた
飽きもせずに暗い詩を書いていた
言葉以外にはもう
なにほどの現実も持っていなかったから
どこで喪ってしまったのだろう
ぼくが存在していた現実
ぼくが空気に触れていた現実
ぼくがあの人に語りたかった現実
足が地面を離れてから
ずいぶん時が経ってしまった
ぼくは浮上しているのだろうか
落下している最中だろうか
鳥打ちはいないか
マタギはいないか
撃ち頃の魂がひとつ
風船みたいにただよっているぞ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます