きみは心臓を見たか
きみは心臓を見たことがあるか
きみ自身の脈打つ心臓を
きみの身近で忘れがちな隣人
きみの律動の静かな語り部
きみの呼吸の調律師
きみのこころは頭にあるか
胸にあるか
それはわからないが
きみの心臓は胸にある
きみは皮膚と肋骨によって心臓と隔てられている
きみの
きみのこころのように常に動いている
きみとこころを隔てているものはなにか
きみのこころを幽閉しているものはなにか
いかなる皮膚と肋骨によるものか
いかなる禁忌によるものか
きみは心臓とこころのどちらに
近くて遠い寂しさをより感ずるか
きみの心臓がいつか止まったとき
きみのこころはどんな
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます