本棚は時が止まっている
本棚
群衆のように言葉がひしめいている
共同墓地のように言葉が横たわっている
言葉を生み出した人たちは
すでに故人であるかどうかに関わりなく
もはやこの世に存在しない
本はすべて過去に書かれたものだから
書かれた瞬間はすでに死滅したものだから
言葉を書き終えると人間は変化してしまうものだから
また一方で
言葉がある限りその瞬間は永続する
書かれた瞬間の魂は永続する
込められた想いは永続する
本棚
それは時の博物館だ
その静止した時間の数々は
死んでいるようでもあり
生きているようでもある
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます