地球がどうやって太陽系惑星となり生命を生むに至ったかを神話学と比較考証しながらという、かなり荒唐無稽に見えてそのじつ最新惑星科学理論を交えたガチガチの考察SFもの。
一方で、人類発生からのグレートジャーニーを神話伝達経路視点で考察するというのはこれより深く取り扱ったものが無いんじゃなかろうかと思えるほど。
相変わらず文章は軽妙でいてテンポがいい。その一方でやっぱりカワカミン初心者にはちとわかりにくい世界観なのが玉に瑕か。
とは言え、読み始めると夜が更けるがごとく世界に引き込まれるという大作保証間違いなしの作品。一日一晩読んだらネットの世界で僕とみんなとカワカミン!だ!
90年代前半の東京のローカルネタにまみれた神話学の授業です。他にもコメディとかシムアースとかバトルとか諸々有りますけど、まあ神話学の授業です。
生活の役に立たなくとも知る事を面白いと思える知識神くずれは読みなさい。いいですね?
氏の過去作、特に「終わりのクロニクル」と「境界線上のホライゾン」は接点はありますが必読と言うわけではありません。同じ単語が出てきてニヤリと出来る程度です。というか終わクロも境ホラも厚いから読み返すのも一苦労だし読んでる途中で濃いの以外は大概忘すれるよなぁ。
後読んで面白かったらくっそ厚い上に巻数も多い「境界線上のホライゾン」を読んだ上で氏が同時連載してる「境界線上のホライゾンNEXT BOX」も読んでくれよな!
この作者最終巻刊行やらBDBOX発売と並行して新シリーズさらっと始めおってからに……!!
と上手く言葉に出来ないsomethingを抱えている今日この頃。
だが安心してほしい。
2000年代入ってから割と常習犯な所業だから
境界線上のホライゾン書いてる横で携帯ゲーのobstacle始めたりムラっと連射王書いたり同人活動したりアニメ総監修したり知り合いの子供のために新シリーズ書いたりと…
書きなぐっててアレだけど大概な…変態執筆者め…!
と衝動的にレビューしたくなる気分は理解してもらえるはず。
そして今回のedgeシリーズはこれまでほぼノータッチだった新世界観の元で行われるわけで、なんぞこれ?とホイホイ来てしまった初見さんやまたお前か、な常連さん、新作ひゃっほいな中毒さんも期待出来る新しい価値観を見出せるんじゃないかと思います。
人それをたまに洗脳とか調教とか依存症とか言ったりする場合もあるけれど。
みんなしあわせになればそれでおっけーだよね!!!!