第11話

ある日突然だった

うちの周りの時が止まったのは


「動かない…なにこれ」



飛んでいた虫やボール、落ちそうになっていた皿など…

とにかく全ての時が止まっていた



「これどうすればいいんだろう」

何を考えて魔法を使ったのかよくわかってなかったころだった為呪文という呪文を知らなかった

「う、うごけっ」



少女の問いかけにこたえるように止まった時間が動き出す



「…よかったぁ…ん?さっきまで咲いてたよね?」



窓辺に飾っていた花瓶の花が枯れていた…


「気のせい…だったか?」



そしてこの小さな異変こそ、傲慢の魔女の悲劇の始まりだった






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