第4話

「おわわっ」


小屋から出ると人が集まってきていた


「巫女様!!主人が怪我をして血止め薬をください!!!」


「巫女様!!娘が寝込んでしまって…診てはくれませんか?」


「うちの母がのどに詰まらせてしまってどうか早くお願いします!!」





「はいはい、これが血止めとのどに詰まらせたものを流す薬ね。娘さんのほうは後から薬をもってうかがうから湯を沸かして待っててくれ」



「ありがとうございます!!!ありがとうございます!!」



「アンジェ!!!」



遠くから誰かが誰かを呼ぶ声が聞こえた



「どうかされましたか?」



「いや気のせいだろう」



そもそもうちはアンジェとかいう名前ではないしなーっと思っているとさっきの少年が勢いよくこっちへ来た




「俺だよルーカス=クラネル!!お前はアンジェ=ペルセフォニじゃねえのか!!?」


その場にいた全員の表情が凍り付くのがすぐにわかった


「ちょっと君さ、うちの事大罪人の名で呼ぶなんて失礼じゃない?」



そういって指を鳴らすと村人達は何事もなかったように去っていく


「…は?えっ?…どういう事だ…」


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