9月5日 -黒い日記-

不思議な夢を見た。


私が戦争に駆り出される夢だ。


私は敵国の兵隊を刺し殺し、撃ち殺す。


敵も私を刺し、撃ち、殺す。


しかし私は死ななかった。


敵の兵隊を全て殺し、祖国へ帰ると、私は国民に殺された。


そこで目が覚めたのだ。


隣には少女が眠っていた。


少女の癖なのか、決まってもんぺを脱いだまま眠っている。


私は少女に服を着せ、朝の仕事に出た。


顔見知りの女に「もっと背筋を伸ばして歩け」と言われたが、私はあまり気にとめなかった。


つまらぬ仕事を終え、家に帰った私は、いつもの如く少女についているゴミを取る。


少女は私が帰ってくると、いつも身体を揺らして喜んでくれる。


二人分の食事を分け、今日は早めに床につこうと思う。

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