~セーバルの日記 64ページ~
きょうは、パークのみんなと、おつきみかいを、したよ。
サーバルと、ルルは、
「ねぇねぇサーバル!思いっきりジャンプしてどっちがあの月まで近づけるか競争しない!?」
「へっへーん。私、ジャンプ力は自信あるからルルには負けないよ!」
っておおはしゃぎ。でもあとからきたカラカルに
「あんた達は月より団子、でしょ」
ってからかわれてた。
そのあとは、フクロオオカミや、ヘビクイワシがもってきてくれたおだんごを、みんなでたべたよ。なかに、おいもがたくさんはいってて、おいしかったな。
サーバルが、
「月が綺麗だね、セーバル!」
っていうから、わたしも
「うん」
ってこたえたら、よこでみてたヘビクイワシとカラカルに、わらわれたの。
「サーバル君は、意外と大胆でありましょう」
「……いや、ただ単に何も知らないだけだと思うけど」
「え!?え!?何の話!?何で皆さっきからニヤニヤしてるの!?」
サーバルはあわててたけど、けっきょく、セーバルも、よくわからなかった。
あとで、ヘビクイワシがこっそり、教えてくれたの。
「月が綺麗だね、というのは告白の遠回しな表現でありましょう。つまり、セーバル君は、サーバル君から告白された、ということになりましょう」
「じゃあ、サーバルは、セーバルのこと、すきってこと?」
「ふむ……。セーバル君の言う好き、とは少し意味が異なるかもしれませんが、まぁそう捉えて問題ないでしょう」
「そっか……。うん、セーバルも、好きだよ」
こんどサーバルにあったら、ちゃんと、いおう。
わたしは、わたしのことばで、すきって、つたえるよ。
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