第2話 偽りの勇者たち 後編

 人里離れた荒野を、無数のタンブルウィード(回転草)が風にあおられ駆けて行く。


 そこへ、小さな魔法使いの弟子が薪を拾いに訪れた。まだ幼い彼は魔法使いの身の回りの世話をするのが日課なのだ。


 そして少年がおしっこをしようと岩場まで行くと、行き倒れを見つけた。


 声を掛けてはみたが――

へんじがない、ただのしかばねのようだ。





 

 この辺りには物騒な怪物も多い。先日も炭鉱夫達が何人も襲われたという話を聞いたばかりだった。可哀想にきっと彼らも怪物に襲われたのだろう。少年は恐る恐るその屍に近付いてみた。


 屍は四つ、冒険者のパーティのようだ。そのひとつは魔法使いだろう、皴しわの爺さんだ。死の間際に地面にダイイングメッセージを刻んでいる。


 何て書いてある? 少年は頭を傾げ習いたての文字を読んでみる。

「マナ? カナぁ?」


 少年は教えられたばかりの死者復活の呪文を使い、マナ移動の呪文で、死人の願いを叶えてあげた。





「だあぁぁぁぁぁぁぁ!!! この糞ジジイ! またマナを切らしやがって!」

勇者アレンが魔法使いホロンの復活の呪文で目を覚ました途端に食って掛かった。


「ほれ、ちゃんと復活させたじゃろ」


「偉そうに言うな! ジジイが一番最初に死んだんだろうが!」


 次に目を覚ました聖女マリアが、アレンの剣幕に逃げ出そうとした少年を捕まえて言う。

「もしかして、この子が助けてくれたんじゃないの?」


 最後に復活した盗賊ステッィクは「どっちでもいいじゃん、復活できたんだから。でも死んでる間に誰か小便掛けやがったな。臭うぞ」と言う。


「この辺りには山犬が多いから!」少年は慌てて言い訳をした。






「クリ坊! クリ坊じゃないか、大きくなったなぁ」と、魔法使いホロンが少年に駆け寄る。


 しかし少年は、髪が伸び始めた坊主頭を掻きながら不満そうに言い返した。

「僕、クリ坊なんて名前じゃないです。マロンです!」


 アレンが「やっぱ栗じゃねーか」と呟き。


 マリアはマロンの頭をマジマジと眺めて「どうみても栗よね」と言いい。


 スティックは「栗でも男爵でも何でもいいから、早く行こうぜ。体洗わないと気持ち悪いよ」と旅へ促した。


***





 その頃、魔王の部屋で留守番をしているアンドロイドの傀儡くぐつ未来が、炬燵こたつでモニター画面に映るアレン達を眺めながら、「スティック、それはバロンだし栗じゃなくてジャガイモだわ」とツッコミを入れて「ギャグとしてはマッシュポテト。もといスマッシュヒットね」クスクスとひとり悦に浸っていた。



 そこへ炬燵の中から何者かがもぞもぞと這い出し上半身が顔を出す。

「ただいま。未来、様子はどうだい?」


「おかえりなさい魔王様。炬燵ダンジョンはいかがでしたか? 勇者はやっと復活した模様です。これから芋洗いをする様です」


「ダンジョンは相変わらずさ。へぇ、どんな芋だい」


「種芋? ニンジン? ゴボウかも」


「根菜鍋にでもするのかなぁ。じゃあ僕も今夜は鍋にしようか」


「はい。そんな事もあらうかと、とろろ芋の煮っ転がしの準備が出来ています」






***


マロンの師匠の家



 マロンが案内をして、一時間ほど歩くと彼の住居が見えてきた。それは荒れ果てた風景に囲まれた場所には似合わしくない立派な屋敷だった。


 ホロンが皮肉たっぷりに呟く。

「ハロンの奴め屋敷を建て替えたか、なんぞ金の生る木でも見付けた様じゃの」


「師匠のお知り合いだったのですか、それは失礼しました」

マロンはホロンが師匠ハロンの知り合いと知り、顔色に心持ち緊張の色が差したようだ。






「知りあいという程のものじゃないが、ハロンはガキの頃からいけすかない奴だったからのぉ。MIT(magic Institute of Technology)ではライバルだったよ」


「それって幼馴染だろ」と、アレンが突っ込み。「MITって凄いところじゃない? 早く言ってくれればもっとサービスしてあげたのにぃ」と、マリアは煽て。「へぇ、本物の賢者だったんだ。てっきりお仲間(偽者)だと思ってたのに」スティックは腐した。


「流石は勇者のパーティ、仲がおよろしいんですね!」

子供のマロンにはイマイチ意味が通じていない様子だ。






「馬鹿言うな。学歴で人を評価していたら命が幾つあっても足りんぞ」

説得力のあるホロンの言葉に、三人はウンウンウンと頷いた。


 少し引き攣った笑いのマロンが風呂を勧めてくれる。

「湯を沸かしますから順番にどうぞ」


 マリアが歩み出て「覗くなよ」と言うが早いか、スティックがマリアをかわし風呂場へと駆けて行った。


「先着順さ!」


「コラ待て! 一番風呂は乙女と決まってるだろ!」「誰が乙女だ!?」


 その騒動に部屋から屋敷の主ハロンが姿を現わした。

「客にしては騒がしいな!」






「元気が良いのはいい事じゃろうて!」

ホロンの言っていたとおり、二人は仲がおよろしくない様である。


 挨拶もそこそこに、ホロンは本題を話し始めた。

「今日、来たのは魔王の塔の件なのじゃ」


「魔王の塔だと? ホロン、お前は以前、魔王に倒されたと思っていたが、久しぶりに顔を見せたと思えば、懲りずにまたヤラレに行こうというのか、物好きだなマゾなのか?」と、ハロンは笑った。


「それは三百年も前の話じゃろ。わしゃあこのとおりピンピンしておるわ!」


「あんたら一体何歳なんだよ?」呆れ顔のアレンの疑問に「魔法使いは長生きなんじゃよ。あのマロンだって実は、お前さん方よりは年上なんじゃぞ」と、ホロンは答えた。






「ホロンよ、あちこちで魔王の噂話をしてまわっている様だが、怖気づいたにしては、こんな若造共を集め、魔王を倒すつもりでもあるまいな」と、また笑った。


 馬鹿にされたアレンがハロンに食って掛かる。

「なんだと! この糞ジジイの二乗が!」


「わしもかい!」

慣れているホロンは冷静な返しだ。


「こう見えても俺たちは、魔王に直接会って来たんだぞ!」

アレンの大見得に、ホロンがアシストする。

「魔王お気に入りのドラゴンも倒したのぉ」


 それに対してハロンはニヤリと笑い、奥の部屋から、やおら男達を呼び寄せた。

「紹介しよう。彼らはわしと魔王の塔に向かう勇者たちだ!」






 口は悪いが自信に満ちみちたハロンは恰幅もよく、血色も良い初老の老人である。

衣服も立派で、いかにも立派な人物!という風体ふうていを醸し出していた。


 それに引き換えホロンは、痩せ衰え今にも倒れてバラバラになりそうな、貧相な風体の年寄りにしか見えない。


 それだけてではない。ハロンが集めた勇者たちは、騎士の眼光は鋭く、盗賊は高レベルの忍者スキルを持ち、聖職者でさえ一撃必殺の打撃系である。


 それに引き換えアレンたちは(以下略。





「常々国王達から魔物討伐を嘆願されていたのだよ。これは良い機会だ、どちらが先に魔王を仕留めるか賭けようではないか」

自信満々のハロンにはいかにも勝算がありそうな自信が伺える。


 それに引き換えホロンのパーティは――(以下略。ここは慎重に様子を見るべきだろう、アレンはそう警戒した。


「よし!  その勝負乗った!」勿論、ホロンは売り言葉に買い言葉で即答する。するのだ、このじじいは。


「ジジイ!!!!! 殺す!」


 あまりに激しいアレンの殺気が、ハロンのパーティの面々に『大魔法使いにして賢者のホロンに対し、あの殺気、こやつ只者ではないな』『舐めてかかると火傷しそうだわ』『腰抜けの振りをして、我々を欺くつもりか』と、かえって警戒心を芽生えさせていた。





第5章


「出発は明日の朝。君達はゆっくり泊まって行きたまへ。魔王を倒して帰るから、それまでわが邸宅でゆっくりしていて構わない」そううそぶくハロンの高笑いに、風呂あがりのマリアとスティックも「いけ好かない奴」と嫌悪感を露にしている。


「それで、ジジイに勝算あるのかよ?」真顔で問うアレンに、ホロンも真顔で明快に答える。「ない!」


「どうせ、そんな事だろうと思ったぜ。じゃあ俺達は、奴らが失敗するのをここでのんびり待つのが得策だよな」そう吐き捨てたアレンにホロンは「そうじゃな」と応える。珍しく意見が一致した二人に、マリアは嫌な予感がした。「もし、奴らが魔王を倒したらどうなるの?」






「どうもならんよ」

明快に答えるホロンに、マリアの心配も払拭された。

「なんだ、そうなんだ。じゃあ倒してもらった方があたし達、楽になるよね?」


「そうじゃよ。魔王が倒されたら、わしらも楽に死ねるからの」


「え? それ、どういう事?」

マリアはホロンの襟首を掴んで引き寄せる。


「わしらは今、魔王の魔力で生かされとるんじゃから――魔王が死んだらわしらも死ぬ」


 ホロンが言い終わる前にアレンが突っ込みを入れた。

「どうにもなってるじゃね~か! この糞ジジイ!」





 ホロンを叩き切ろうと剣の柄に手を掛けたアレンを、マリアとスティックが押し留めた。


「何か良い手は無いのかよ? 俺達でハロンを殺っちまうとかさ」

そう、ホロンに訊ねるステックに、ホロンはまたもや劇画調の真顔で答えた。

「あやつらは相当な手練れじゃぞ、魔王も今回ばかりは危ういかもしれんの、だからと言って、わしらで歯が立つとも思えん。そしてわしらは魔王にも逆らえんし、敵わん。だ・か・ら―ー」


「だ・か・ら?」

三人はホロンの言葉に息を呑んだ。


「だから、どうにもならんのよ」


「やっぱ殺す!」

アレンが暴れ始めた。





 次の日の朝、ハロン達の出発をホロン達は見送る事となる。


 相変わらず不満げなアレンがホロンに呟く。

「こんな事の為に、わざわざここを訪れたのかよ?」


「何だったかな、ハロンに話があった気がするが……わすれた」


「やっぱり」


「いや!  思い出した」


「でも、もう奴ら行っちゃったぜ」

遠目が利くステックが木の上に登り、目を凝らしてみたが、ハロン一行の姿は何処にもなかった。


「では仕方が無い。マロン、師匠が帰ってこれたら伝えてくれ。一字一句正確にな」


「はい、どうぞ」

マロンがメモを用意すると、ホロンは語り始めた。





最終章


***

 ここは魔王の塔のダンジョン。


「引っかかった!」

ハロンの誘いに乗ったデス・ナイト三体が、三角隊形で通路を迫ってくる。


 鈍く光るつるぎを構え、整然と石に囲まれた狭い通路に金属の発する不気味な足音が響いている。


 そこへ魔法使いハロンのファイヤーボール、騎士のサンダーアロウ、盗賊の弓矢、聖職者のライトインパクトが一斉に浴びせられ、轟音が通路に充満して青白いマナの光塵が立ち込める。音は共鳴の後、飽和して消え失せ、光は煙だけを反射している。


 そして、デス・ナイトは魔王の塔のダンジョンに消え去った。かの様に思われた。





「いや、まだだ、まだ居る!」

音の共鳴が引き、静けさを取り戻しつつある通路内にデス・ナイトの金属音が戻ってくる。


 奴らは停まらない。侵入者が肉塊になるまで歩みを停めない。


「もう一度だ! 端から簡単に倒せるなどとは思っておらん。後退しながら何度でも遣ってやる!」

そういうと、ハロンは有余るマナをパーティ全員にチャージすると、狭い通路に誘い込むみ、デス・ナイトが近付くのを待ち受ける。


「流石は魔王のダンジョン。歯ごたえあるぜ!」

騎士のアンディは唇を舐め。


「こりゃあ魔王の顔を拝むのが楽しみになってきたな」

盗賊ボブは矢筒を擦り。


「骨は折れるけど、どんな化け物か顔を見てみたいよ。ワクワクするねぇ」

聖職者キャミィはモーニングスターのスパイクに見入っている。



***


 その数時間後


 激しく息を切らし肩で息をするダンジョンの探索者達は、ようやく最後のデス・ナイトをブリキの塊へと変えていた。

「手こずらせやがる。物理攻撃まで加えて五セット鉄くずに変えてやったぜ。どんなもんだい魔王め。お前の手下はこの程度か。へへっ」


 勇者たちの疲労は極限に達しているが、気力はまだ十分に漲っている様子だ。


「物理攻撃は反撃されるリスクがありすぎる」

額の汗を拭うハロンはパーティ全員に檄を飛ばした。

「しかしこれだけのmobを倒したのだ、そろそろ真打登場の頃合いだぞ!」


「まって、何か聞こえる」

聖職者キャミィの半笑いの震える声に、全員の緊張が最高潮に達する。


 そして、石作りのダンジョンを振動させ、暗闇から姿を現したのは、巨大なドラゴンだった。





「撃て!」

ハロンが最大レベルのファイヤーボールを放ち、全員が全力攻撃を繰り出すが、ドラゴンの突進は停まらない。


 騎士は頭から宝剣ごと丸かぶりされ恵方巻き状態に、盗賊は尻尾でビリヤードの玉の様に転がって行き、そして聖職者は笑いが止まらなくなった。


***


 そのまた数時間後


 危機一髪ドラゴンから逃れ、命からがら魔王の塔を逃げ出したハロンは荒野を急いでいた。

「わしのマナとホロンの魔力なら屠れたのだ。奴に頭を下げるなど断腸の思いだが、仕方が無い。待っていろ魔王め、必ずや貴様をダンジョンの塵に変えてくれるわ!」


 やがて昼夜を徹し帰宅したハロンは、マロンに出迎えられ、先刻旅立ったホロンの言伝を聞いていた。





***


 その数日前


 ホロンがマロンとアレン達に講釈をたれている。


「皆も知ってのとおり、わしの欠点はマナの量が少ない事じゃ。それに対しハロンのマナは底なしとも言える程に膨大なのだ。おかげでMITでもハロンが首席、わしは次席に甘んじておった」


「イカシタ魔女学生への恋いのさや当てでも当然わしの方が不利じゃったから――」

 

「その話長くなりそうだから、要点だけ頼む」






「色気のない連中だの。では訊こう、神は存在するか?」 

 

「なんだよ藪から棒に。信じるかと問われれば、俺は無神論者だな」


「アレンは農家に育っておるから、自然に対して神を感じるじゃろうな。ならばマリアはどうじゃ」


「あたし? 坊さんに特別何か感じた事はないね。神様に仕える召使みたい、中には奴隷も居るけどさ」


「ステックは?」


「偶然に何者かの存在を感じる時はあるなぁ」


 ならば、幾らかは理解できるだろう。と、ホロンはマロンに語り始める。






 我々は魔王の塔へ行き、魔王の言葉を聞いた。その時、奴はこう言った。

「神の存在を感じた」と、魔王でさえも神に生かされる存在であると言うのじゃ。


 人は言う。「神はサイコロを振らない」人の認識の範囲では偶然であっても、自然の調和の中では必然でしかない。 

さいが六を出しても、それは六つの中の一つが出る物理法則に従ったに過ぎない。投げられた賽は六を出す運動をしているだけだ。投げた行為で賽の出る目が決まるといえるが、賽の目が投げる事を決めた。とも言える。


 木の上で昼寝をしているスティックが呟いた。

「でも時間は不可逆だぜ」






 そうとも、何も門外漢が物理学や量子力学なんぞ訳のわからん話をしようと言うのではない。

魔王とは何者かという話じゃ。


 それは、魔王は魔王として存在するから魔王なのじゃ。神は人間が自然を感じた時に生まれた。必然だ。ならば魔王を形作っているのも我々人間でしかない。という事なのじゃ。


 わかったかな?


「はい!」その時既に、アレンは素振りをし、マリアは鏡を眺め化粧を直し、スティックは寝ている。

そして、マロンの返事はメモを書き終わったからであった。





「わけわかんねぇよ! 実際に魔王は居て、奴が死ねば俺達も死ぬ。それだけだろ!」

剣を振りながら上がった呼吸を整えるアレンにホロンがニヤリと笑い、言う。

「塔に魔王が居ればよいがな、魔王では無く、神の使いが居るのだとしたらどうなる?」


「でもそれって――」


「魔王は時間や空間さえ超越すると言う。ならば今、奴は神とも言える存在なのじゃ。だから、ハロンが出掛けている間に世間に魔王では無く、魔王の塔には神の使いが居ると噂を言い触らしてやるのよ! 塔に魔王は居ない。居るのは神の使い。それをハロンは退治しに行ったのだ、とな。何しろわしは賢者として信頼がある。例え魔王が倒されたとしても、あやつらは絶対に英雄には成れんのだ。いい気味だわ!」






 嬉しそうに下品な笑いを続けるホロンにアレンたちも呆れている。

「えげつな。どんだけ仲悪いんだよ」


 そして余計な話を聞いていたマロンに、ホロンは目を留め、どうしてくれようかと思案し始めていた。


「今の話は誰にも言いませんよ! 師匠は金目当てで嘘の占いをして、魔法でそのとおり事故を起こしたりして悪どく儲けているんです。酷い目に遭って当然です! 僕なんて下僕にされて五十年もタダ働きさせれているんだ!」


 アレンが呟いた。

「お前、いったい何歳なんだよ」





***


魔王の塔 魔王の部屋


 ハロンが帰宅し、マロンにホロンの伝言を聞いていた頃、魔王の部屋では、死亡した筈の勇者達が炬燵に半身を埋め、目を覚ました。

「ここは一体どこ?」


 上体を起こした勇者達に未来が甘酒を勧める。

 見ると、目の前には巨大なスクリーンがあり、そこに映るハロンが何かを話しているのが見える。

そしてハロンの怒号が聞こえた「な、なんだと!!! ホロンめ! ぜ、絶対に許すさあぁぁん!!」


 そして炬燵でくつろいでいる大学生風の若い男が、勇者達に微笑みながら言った。

「炬燵のダンジョン最上階へようこそ! 僕が君達の探し求めていた魔王だよ。僕も君達に会えて嬉しいよ! では早速、タワーマンションの清掃から始めて貰おうか!」




〈了〉

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ワンルーム ダンジョンマスター グランドサマナーズ版 宮埼 亀雄 @miyazaki3

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