第5話 お泊まり

結局、家まで美桜ちゃんは付いてきて、美桜ちゃんは家に電話も入れた。


――せんぱい、一緒にお風呂入りたいです 


『できるもんならやってみろ』と調子にのって挑発したのが運のつき、一緒に入ることになった。


背中合わせで服を脱ぎ、浴室に入る。

「入るよー」

ドアノブに手を回したそのときだった。

ハンドタオルを脱衣場に取りに行こうとした美桜ちゃんと、完全に遇ってしまった。美桜ちゃんに至っては驚いたあまりバスタオル床に落としてるし。

もう、大事なところも胸も丸見えやん。


Iwant much steam! 

(私はたくさんの湯気が欲しいです。)


取り合えず一旦出直して、もう一回入った。


「せんぱい、絶対見ないでくださいよ!」


今は浴槽に浸っている。

美桜ちゃんが体洗いたいと言い出したから、浴槽に浸かっている俺は絶対見ないよう注意された。


でもやっぱり見てしまうのが人間の性である。

目蓋の隙間から見える張りのある山。多分Bぐらいか?他にも大事なところが見えそうで見えない。


「せんぱい?」

「はい?」

「見てましたね」

「嘘はつかないで下さい!」

「見てました」


「しょうがないせんぱいですね。じゃあ私の身体という御恩の代わりに、一緒に寝る奉公をしてください」

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