第一章
第1話 お昼ごはん
4時間目の終わりのチャイムがなり、急いである場所に行く。朝に駅で買ったパンをもって。
「せんぱいっ!遅いです!」
「悪い悪い」
ある場所とは、中庭のベンチである。
人通りもほぼ無くて、唯一学校で気が休まる場所だ。
「一年は教室から近くていいよな」
「せんぱいも去年は近かったんでしょ?」
美桜ちゃんは俺が高校生になってもし慕ってくれている。
友達と食べたら?って聞いても、俺の方が良いらしい。
「なにぼーとしてるんですか?私の方見て」
「ごめん、怒ったり呆れてる美桜ちゃんが可愛いくてな」
ふと美桜ちゃんの方を見ると、どんどん紅く染まる。
「どうしたん?風邪でもひいてるんか?」
美桜ちゃんの額に手を当てると、急いで後ろを向いてしまった。
「せんぱいっ、ごはん食べましょっ」
今日は駅ナカで菓子パンを買ってきた。美桜ちゃんはいつもの弁当のようだ。
「これ、新作なんで食べてみてください」
美桜ちゃんは新しい料理を作ってみると、俺に食べさせてくれる。
「あーん」
もぐもぐ
これは…美味しい!
「どうですか?」
上目遣いで聞いてくる美桜ちゃんめっちゃ可愛いですもうこれどっかの女優越えてますよ。
「美味しいよ。いい嫁さんになれるわ」
美桜ちゃんの作る料理はとても美味しい。板前さん顔負けですよ多分。
「……そっそんなことないです!私なんて………」
「いやいや、俺も欲し………!?」
気づくと、美桜ちゃんは俺に抱きついていた。これまで何回も昼休み一緒に飯を食べてるけど、こんなことは初めてだ。
「美桜ちゃん!?」
「ダメ………顔…見ないで…ください
……」
意外に胸あったんやな………
そう、いまは美桜ちゃんと密着状態になっているのだ。って胸が直に当たってるし。
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