プロローグ (和真)

学校が終わった帰り道。

たまたま妙な動作をしている女子を見つけた。

俺は世間一般ぼっちと言われる人間だ。

友達というような人もいない。

ここで一つぼっちのエピソードを紹介しよう。


あれは去年中1の時。

美術の授業で二人一組でデッサンをすることになったのだ。

うちのクラスは38人学級だけど、一人休んでた子がいたのだ。

どうしようかと悩んでいたが、

先生はそれに気づかず、てっきりペアを全員組めたと思ったのだろう。

そのまま制限30分のデッサンが始まってしまった。

結局すぐに先生に言ったから、先生とペアを組むことに。

最後に言わせて。

あんなハゲジジイ、嫌だったよ! 

頭のところ、どうやって書いたらいいか解らなかったよ!?


閑話休題


多分一年分ぐらいの勇気を出して、明らかに挙動不審な彼女に話しかけた。





――これから長い長い付き合いになるとは知らず。

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